舗装された地面と高いビルにおおわれた大都市・東京には、「自然」がほとんどないように見えます。ところが、そんな東京23区にも意外なほどたくさんの生き物がいるんです。新宿でたくましく生きぬくタヌキやカワセミ、下町を彩るカラフルなトンボ、都心の「太古の森」に住むチョウ、埋立地に帰ってきた魚介類などなど。テレビでも活躍中のライターの川上洋一さん(新宿生まれ)のガイドで、東京の生き物と歴史を知る散歩に出かけましょう。 *** (1)山の手タヌキ・ロードを歩こうルート:高田馬場駅~おとめ山公園~学習院大学~ 甘泉園公園~肥後細川庭園~椿山荘 新宿や目白にも生息するホンドタヌキ 繁華街のすぐ裏に「里山」が!? 1日の利用者が90万人もいる高田馬場駅。にぎやかな大通り沿いには高い建物がならび、緑はほとんど見えません。 ところが、通りを外れた裏道には、野生の生き物が暮らすオアシスがあります。そこは、なんとタ