国内で100円ショップを展開する「ザ・ダイソー」の韓国での商標権者が6月、韓国の雑貨店「ダサソー」相手に商標使用禁止などを求めた裁判で逆転勝訴した。「模倣」が横行する韓国では、国際競争力の高まりとともに、国レベルで知財保護の動きが本格化している。汚名返上に向けた取り組みともいえるが、今回の商標権をめぐる訴訟はまだ知財保護で成熟し切れていない実情を示してもいる。(勝田康三) 「模倣天国」で始まった自国の知財保護 ダイソーの商標権をめぐる裁判は、1審はダイソー敗訴だったが、6月19日付のソウル高裁判決はダイソー側の訴えを認め、ダサソーに商標使用禁止と損害賠償として約1億3千万ウォン(約1300万円)の支払いを命じた。裁判の争点は「商標の1文字違いが類似商標と認められるか」だった。 日本貿易振興機構(ジェトロ)ソウル事務所によると、携帯端末「iPhone」(アイフォン)をめぐるサムスン電子と米ア
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