インターネットの重要な基盤技術の1つであるDNSに対して新たな攻撃手法が公開され、その安全性が脅かされている。DNSにセキュリティ機能を提供するための技術であり、普及が進んでいるDNSSECについて、仕組みと運用方法を紹介する。(編集部) インターネットを支えるDNSとは インターネット上では、通信するコンピュータを特定するためにIPアドレスを使用する。しかし、数字のみで構成されるIPアドレスは人間にとって扱いづらいため、覚えやすいように名前を付ける方法が考案された。 このとき、人間が使用する名前(ドメイン名)とコンピュータが使用するIPアドレスを対応付ける仕組みが必要になる。この役割を担うのが、ご存じDNS(Domain Name System)である。 DNSSEC導入の背景——カミンスキー型攻撃 DNSは、インターネットの爆発的な普及に伴うドメイン名利用の急速な拡大にも対応し、インタ
![脅かされるDNSの安全性](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/55f0c091ab57508749ed9312c9044a47d4af7f1d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fait%2Farticles%2F1012%2F06%2Fr12zu01.jpg)