ソーシャルネットワークは災害に強い、インターネットは核戦争にも耐える---。2011年3月11日に発生した東日本大震災後、様々な“インターネット神話”がまことしやかに語られた。 しかし、特集の第1回、第2回、第3回で見てきたように、物理的な通信インフラとしてのインターネットは災害に耐えたり、災害を自動的に避けたりする仕組みを持っているわけではない。通信事業者、インターネット接続事業者(ISP)の努力によって、被害を極小化したり早期に復旧したりしている。 TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークが利用できたのも、海外との通信インフラが無事だったことに尽きる。島国である日本は海底ケーブルを使わないと事実上インターネットが使えない。TwitterやFacebookといった米国発の新興ソーシャルネットワークは、オリジナルのサーバーを米国に置いている。米国との海底ケーブルがある程
11日に日本を襲った東北・関東大地震には、海外メディアなどの関係者からも大きな注目が集まった。そして、そのなかには、この地震の規模にもかかわらず稼働し続けた日本のインターネット・インフラの強さを称賛したメディアも見受けられる。 ネットワークトラフィックを監視するレネシス(Renesys)は、自社のブログで、日本に6000あるグローバル・ルーティングテーブルのネットワーク・プレフィックスのうち、サービスを一時停止したものは100にすぎす、しかも時間とともにその回復が進んだことを驚きとともに伝えている。 同ブログによれば、ほぼすべてのウェブサイトは通常通り稼働しており、地域ごとの検索トラフィックを解析するグーグル(Google)のサービス「Google Transparency Report」からも、日本からの活発なトラフィックがうかがえる。日本のインターネット・トラフィックは、地震発生直後に
東北関東大震災で生じた地震と津波により、太平洋に敷設された通信用海底ケーブルに多数の被害が生じていると、GigaOMやWall Street Journalなどが伝えている。 今回の地震では、当初は、日本と各国を結ぶ海底ケーブルへの影響は限定的と考えられていたが、その後次第に被害の広がりが明らかになってきている。太平洋を横切るケーブルのおよそ半数が被害を受けたとの報告もある。調査会社テレジオグラフィー(Telegeography)がまとめた被害箇所は下記の通り: APCN-2(日本、中国、香港、フィリピン、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾をつなぐ海底ケーブル) PC-1 NおよびPC-1 W(NTT子会社Pacific Crossingが提供する日米間海底ケーブル) PacNet(パクネット)のEAC(East Asia Crossing)ケーブル 韓国KT(Korea T
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く