パワハラ上司に、ゴマすり同僚、無気力部下…そんな“アスホール”(くそったれ社員=イヤな奴)は洋の東西を問わずどんな企業にもいるものだ。しかし、それを組織の宿命と思ってはいけない、と説くのは、組織行動学の世界的権威、ロバート・サットン スタンフォード大学教授である。 サットン教授いわく、「イヤな奴1人の存在で企業が被る損害額は、人件費は別として、年間最大16万ドル(約1600万円)にも上る」のだという。1人いるだけでも「周囲の生産性は落ち、同僚は辞め、特に管理職にいる場合は、深刻な訴訟問題に発展することもある」ためだ。 イヤな奴には2つのタイプがあるそうだ。一時的に感情的になりひどい振る舞いをするテンポラリーアスホール。そして政治的計略まで用いて相手を背中から刺す筋金入りのサーティファイド(認定)アスホールである。 「イヤな奴の性格は波及性があるので、周りもイヤな人間になる。 イヤな人間の前