今回参考にしている本は、精神科医・作家の岡田尊司(たかし)さんが書かれた『愛着障害の克服』です。人が生きていく上で、子どもを育てる上で愛着は必要不可欠なものです。 これまでに、愛着の4つの型のうちの安定型、回避型の愛着パターンについてを学んできました。今回は『抵抗/両価型』についてを学んでいきたいと思います。 『抵抗/両価型』の愛着の特徴 ストレンジシチュエーションテスト(1歳児の母の不在と再会のテスト)では、抵抗/両価型愛着の子どもは母がいなくなると過剰に不安がり、母が戻ると遊びには戻ろうとせずに母がいなくなったことに腹を立てたり、またいなくなるのではないかと不安がります。 その子どもの母親の特徴としては、気まぐれなところやムラがあり、子どもの求めに過剰に反応したり、時には全く反応しなかったりします。また兄弟が増えたり夫婦間の問題で、その子にあまり関わることができなくなることも原因です。