本にまつわる様々なプロジェクトを数多く手がける内沼晋太郎氏が、これからの「本の周辺」を語る。「本」の定義が拡張しているという独自の分析から出版業界の未来を展望しました。 本の未来を考える8つのポイント 内沼晋太郎氏(以下、内沼):ちょっとここから、本のいきなり奥義大公開みたいな。まぁ、奥義でも何でもないんですけど(笑)。色んなことを考えたり喋ったりしていく中で、これから多分オウジと僕が喋るんですけども、僕の基本的な8つの考え方があるなぁって最近気が付いたんですね。 本の未来を考えるにあたって、どういう視点に立って考えると「あぁそうだな」っていう風に思えるのかっていう考え方のヒントみたいなものが、僕は8つあると思っているわけです。 1つ目は、「本の定義を拡張して考える」。これ何を言っているかというと……この中身は後で喋りましょうか。先に8つ、ざーっとやりますね。 森オウジ氏(以下、森):電子