兵庫県尼崎市の住宅で床下から複数の遺体が見つかるなどした事件で、犯行を指示したとされる無職・角田美代子被告(64)の顔写真について、読売新聞が誤って事件とは無関係の人物写真を掲載していたことが、30日分かった。写真の人物は報道各社に対し、自分の顔写真を掲載しないよう要請した。 写真の人物が弁護士を通じて明らかにした。弁護士によると写真が掲載されたのは23日。翌24日にはテレビにも角田被告本人として写真が使われたため、29日、弁護士に相談したという。 これを受け、読売新聞大阪本社は30日、「事件と無関係の人物写真を誤って掲載してしまった」と発表。取材に対し同社は「複数の関係先で裏づけを取ったつもりだが、確認が不十分だった」とコメントしている。また、共同通信社も同じ別人写真を掲載しており、「現在、入手の経緯について検証中」としている。 捏造報道に詳しい京都大学情報学部の坂本義太夫教授(サンゴ論