世界中、さまざまな国にいらっしゃる皆さまからのお便りを読ませていただいては、いつも世界がずいぶん近くなったと感じて、その一方では日本の各地の食材のお話をうかがうと、「日本だけでも、広いなあ」とつくづく思います。 先日、栗のお話をしたところで、「北の大地」からびっくりのかたまりが届きました。天然の舞茸です。 土地の方がこれを採るには、山の奥に分け入るので、くまさんにいきなり遭遇しないよう、腰に鈴を下げて、鳴らしながら行かれるというお話もついて。 古来、山のお恵みの最たるものとして、大物を見つけたときにはうれしさで舞いおどるところから、「舞茸」と呼ばれたということですけど、今回いただいたのは「おすそ分け」にしては大き過ぎる1.5kgのかたまり。生まれて始めての、夢のような出合いに、私のほうは舞い上がってしまいました。 東北のほうでは、「芋煮」のお鍋になくてはならないものということで、それは土地