イタリア与党自由国民党首のベルルスコーニ首相が10日、ローマで開いた記者会見で、指名してもらえないことに怒ったフリーの記者が首相に抗議。これを止めようとした同党幹部のラルッサ国防相が記者に近づき取っ組み合いとなった。首相は「おまえが怒っているのは、毎朝鏡を見て髪をとかさなければならないからだ」と、頭髪の薄い同記者に“暴言”を浴びせた。 会見は、3月末の統一地方選で行われるラツィオ州(州都ローマ)の選挙で、届け出に必要な書類を期限内に提出できなかった与党候補が不出馬となった問題がテーマ。記者側からは与党の不手際について質問が相次いでいた。 記者は国防相に胸を殴られたとして、暴行罪で訴えると主張した。 暴言を吐いた首相自身も植毛手術を受けたことで有名。(共同)