2014年5月14日、総務省 情報通信政策研究所から、「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査(速報)」が公開された。 東京大学情報学環の橋元良明教授らとの共同研究で、東京都立高校の生徒約1万5000人を対象とした、比較的大規模な調査結果である。今回はこれらの公開されたデータを元に、現代の高校生がどのようにネットと付き合い、また悩んでいるのか、そのあたりを考えてみたい。 今回の調査では、インターネットの依存傾向を「高」「中」「低」の3段階に分けている。依存尺度は、これまでの調査でもよく使われている米国心理学者キンバリー・ヤング博士の提唱した20項目を採用している。 このヤング基準に関しては、最近疑問の声も上がっている。そもそもこれは、アルコールやギャンブル、薬物といった依存の判定基準をネットに置き換えただけのものであること、さらにはネットを使うことはもはや現代人には
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