平日は朝も早いし、睡眠も不足ぎみ。せめて週末くらいはたっぷり寝よう―。そんなふうに考えている人は多いだろう。しかし、たっぷり寝たはずなのに体調はイマイチ。特に休み明けの月曜日がつらい…なんてことはないだろうか。 実は、体を休めるつもりの“週末朝寝坊”には、意外な落とし穴があった。それが“時差ボケ”だ。日本睡眠学会理事も務める江戸川大学社会学部人間心理学科の福田一彦教授は次のように指摘する。 「平日は規則正しい早寝早起きの生活でも、週末に夜更かしや朝寝坊をして就床時刻や起床時刻がずれると、それをきっかけに体内時計が乱れ、時差ボケのような症状を招いてしまいます。このような状態は『社会的時差ボケ(Social Jetlag)』と呼ばれ、近年、睡眠研究者らの間で注目されています。週末だけの乱れと軽く考えがちですが、体への影響は決して侮れません」 体内時計がずれると健康を損ねる そもそも時差ボケとは
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