2017年11月26日のブックマーク (1件)

  • 進化心理学の再現可能性

    僕はもともと北大の社会心理学研究室で修士を取り、東大長谷川研究室で博士を取ったので、進化心理学には、非常に思い入れも親しみもあります。最初に行った国際学会も HBES でした。今でも人間の心について研究する際に、進化的背景と適応的機能を考えることが最も重要であるという信念は変わっていません。知覚・認知・学習・性格・社会性と、どの心理学領域を取ってみても、やはり進化・適応の視野から取り組むことは非常に重要であると思っています。 ところが残念なことに、その進化心理は最近いろいろなところで結果の再現性に乏しいという突っ込みを入れられています。例えば政治学・統計学者の Andrew Gelman はブログや論文で様々な進化心理的研究を取り上げて批判していますし、協力行動研究でも、目があったり、神プライミングされると協力的になるといった研究は追試がうまくいかなかったという報告もあります。最近さらに女