中高年世代(五十歳以上八十四歳以下)で「親しくしている近所の人がいない」と答えた人は男性では44・6%に上り、女性(32・2%)を大きく上回ったことが、八王子市が十一日に発表した中高年世代の生活実態と生活意識に関する調査で分かった。 (加藤益丈) 反対に「一人」「二人」「三〜四人」「五人以上」とした人は、いずれも女性が男性を1〜5ポイント上回った。親しくしている別居の家族・親族や友人の平均人数に男女差はなく、男性の近所付き合いの薄さを際立たせる結果となった。 一方、高齢期の過ごし方を尋ねる問いでは「地域や社会のために尽くしたい」とした人は男性が70・8%で、女性(68・8%)をわずかながら上回った。男性の場合は地域貢献への意欲はあっても、近所付き合いは薄いという理想と現実のギャップが浮かび上がってきた。