小4の算数の授業で、iPadに学習の振り返りを打ち込む子どもたち=佐賀県武雄市の武内小学校反転授業のイメージ 【編集委員・氏岡真弓】佐賀県武雄市教育委員会は小中学生全員に1台ずつ配るタブレット端末で、「反転授業」に取り組む方針を決めた。子どもは授業の動画を入れた端末を持ち帰り、家で宿題として予習。実際の授業ではわからない点を教え合ったり、議論しながら応用問題を解いたりし、学力の定着を目指す。11月に小学校1校で試行し、順次広げる。 反転授業は、これまで学校の授業で教えてきた基礎的な内容を家で学び、家で取り組んでいた応用課題を学校で学ぶよう「反転」させる方法だ。米国で2000年代から急速に広がった。日本では教員個人が取り組んでいる例はあるが、自治体単位で導入するのは初めて。 武雄市は2010年度から、小学校2校の4〜6年生に1人1台ずつiPadを貸与し、授業で使っている。来年4月には小