南日本新聞の水溜栄一社長は1日、記者会見し、来年2月末での夕刊休刊について「慚愧(ざんき)に耐えない」とした。 同社の夕刊は1959年に4万822部でピークを記録して以降漸減し、92年以降は3万部を割っていた。バブル崩壊後は広告収入も落ち込み、夕刊単体では、毎年数億円の赤字を計上。現在のシミュレーションでは「15~20万部ないと厳しい」という。同社は経営改革として、賃金改定やコンピューター化、印刷工場の別会社化などを行った上で、夕刊休刊を決めたという。 朝刊の増ページや料金の改定はない。夕刊廃止に伴う人員整理もせず、今後はホームページの速報化に力を入れるとしている。
朝日新聞社と南日本新聞社は27日、鹿児島県全域、宮崎県南部向けの朝日新聞の印刷を鹿児島市にある南日本新聞社の印刷工場に委託することで基本合意したと発表した。10年4月から両県内で配達する朝刊約5.4万部を印刷する。朝日新聞社がブロック紙・有力地方紙に印刷委託するのは中国新聞社、十勝毎日新聞社に続いて3社目。 南日本新聞社本社内にある与次郎工場は01年2月稼働。40ページ16個面カラー印刷が可能な生産設備で朝夕刊と別刷りを印刷している。 朝日新聞社は、両県向けの新聞を朝日北九州プリンテックの福岡工場で印刷している。九州南部への長距離輸送や台風などに伴う配達遅れの解消が懸案になっていた。今回の委託で輸送距離が短くなり、販売店に安定して届けられるようになると期待される。両者は新聞の共同輸送についても検討する。
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