夕刊紙「岡山日日新聞」を発行する岡山日日新聞新社(岡山市北区蕃山町、資本金2300万円、原田克也社長)は10日、岡山地裁に自己破産を申請した。代理人の弁護士によると、負債額は約8千万円の見込み。新聞は10日付まで発行し廃刊。パートを含む従業員14人は15日付で解雇するという。 民間信用調査会社の東京商工リサーチ岡山支店、帝国データバンク岡山支店の調べでは、同紙は1946年、「夕刊岡山」として創刊、69年に現在の題号に改めた。地元の食品メーカーのグループ会社として岡山日日新聞を発行。部数は公称約2万部。ゴルフ練習場の運営やプロ野球阪神タイガースのオープン戦、公式戦なども主催し、ピーク時は年間10億円以上を売り上げた。 2003年には地場ソフト開発会社に営業譲渡したが、発行部数や広告収入の低迷、電子編集システムの投資負担などで損失が拡大。08年7月に新会社の岡山日日新聞新社を設立して営業を引き