◇米国、学内拠点の調査報道に注目 ジャーナリスト養成を目的とした専門的な大学教育が広がり始めている。早稲田大と龍谷大で08年度、慶応大が今年度、修士課程(2年)を開設。日本大は来春、開設予定で、専修大は「日本初」とうたって文学部の学科を再編する。学生に実践的な取材方法を身につけさせるだけでなく、現役記者や企業・行政の広報担当者に専門知識を習得させる狙いもある。国民の知る権利を支えるジャーナリズムが深まり、広がっていく潮流として注目が集まっている。【合田月美、臺宏士】 ■学生記者が特ダネ 「本人が話したがらないなら、事前に調べたうえで『こうですね』と確認を取るというやり方もある」「電話で応対した担当者のフルネーム、肩書は聞いた? 取材相手から『そんなこと言っていない』と言われないようにきちんと聞くこと」「取材相手にオフレコだと言われたとき、どういう表現なら記事にできると思うか」--。 今月3