東日本大震災の発生から11日で7カ月を迎えた。この日で全避難所を閉鎖する宮城県石巻市では、損壊した自宅の修復を待つ避難者らが市内4カ所に設けられた「待機所」への引っ越し作業に追われた。10日現在で市内17カ所の避難所に暮らしていた202人のうち約70人が、待機所で新たな生活を送る。 最大で約1200人が身を寄せた市立蛇田中学校の体育館では11日午前、避難者ら数人が衣服や毛布などを梱包(こんぽう)。待機所に移る工場作業員の高瀬孝司さん(55)は「4カ月見ず知らずの人と生活し情が移ってしまったが、待機所で新たな生活を始めなければ」と話し、友人の車で体育館を去った。 被災自治体のうち死者・行方不明者が最多となった石巻市では、3月のピーク時に259カ所の避難所があり、約5万人が避難生活を送った。宮城県内では7日現在で石巻市以外の6市町の避難所25カ所で371人が暮らしている。岩手県は8月末に全避難