野田首相は13日にも内閣改造・民主党役員人事を行い、150日間に及ぶ通常国会を乗り切る態勢を整える考えだ。 人事の規模のほか、首相に批判的な小沢一郎元代表グループをどう処遇するか、消費税率引き上げに向けた陣容をどう構築するか――などが焦点だ。内閣改造は政権浮揚につながる可能性がある一方、失敗すれば求心力低下を招きかねないだけに首相は慎重に検討している。 ◆障害を除去 首相は内閣改造で、参院で問責決議が可決された一川防衛相と山岡消費者相を交代させる方針だ。野党は両氏の続投に反発しており、「予算案や法案の審議の障害を取り除く必要がある」(首相周辺)ためだ。後任の防衛相には、一川氏と同じ参院議員の小川勝也農林水産委員長や羽田雄一郎党参院国会対策委員長らの名前が挙がっている。消費者相には、平野博文党国対委員長を充てる案が浮上している。 民主党内の一部には、野党から不透明な交友関係があったと国会で指