ブックマーク / iro-toridori.net (1)

  • 裏路地にある小さいけれどちょっと気になる雑貨屋

    由紀は時間を持て余していた。 デートの約束をしていた男が「急な仕事でどうしても抜けられないんだ」と連絡してきたのが30分前のこと。 しつこく誘ってくるし、美味しいものをべさせてくれると言うから仕方なくOKしたのに、それをドタキャン。 「あの男はもうないわね」 由紀は毒付き、足元に転がったコカコーラの空き缶をヒールのつま先で小突いた。 待ち合わせ場所として指定された馴染みのない駅は、意外にも多くの人が行き来していた。駅前のバスロータリーから伸びる大通りが商店街になっていて、大型の家電店やショッピングモールなんかも立ち並んでいる。 「このまま帰っても、ね」 由紀は少し街を歩いてみることにした。 *** 由紀は大通りを歩き、気になったお店は中まで入ってディスプレイされた商品をチェックした。様々な商店が並んでいて、買う気のなかったものまで欲しくなってくる。 商店街は長く伸びていて、全てを見切るこ

    裏路地にある小さいけれどちょっと気になる雑貨屋
    yuicre
    yuicre 2015/08/07
    なにこの素敵な小説。。 裏路地にある小さいけれどちょっと気になる雑貨屋 @cocco00さんから
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