≪原子力発電所のしくみと構造≫ - REMnet原子力発電所では，ウランが核分裂する時の熱を利用して水を沸騰させ，その蒸気で発電機のタービンを回しています。原子炉からタービンまで直接蒸気が流れるタイプのものを沸騰水型原子炉（BWR）（図4-1）と呼び，間接的にもう1系統の蒸気の流れを介するタイプのものを加圧水型原子炉（PWR）（図4-2）と呼んでいます。とても重要なことは，どちらのタイプも，中心部（炉心）を2重に密封容器で閉じ込めていることです。内側の密封容器を原子炉圧力容器といい，その外側を覆うものを原子炉格納容器といいます。ところが，1986年に事故が起こったチェルノブイリの原子炉（図4-3）は密封容器を持たない構造であったため，放射性物質が外界に大量に放出される結果となりました。
