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ブックマーク / masanork.hateblo.jp (145)

  • 宗教の存在理由と信仰の効用は分けて論ずべき - 雑種路線でいこう

    宗教は昔から統治の道具であった.政治権力が宗教を利用することもあれば,教団が権力を欲することもある.今日の成熟した宗教が,日常を淡々と守らせるように機能していることは確かだけれども,そのために宗教があるかというと微妙だ. 僕はむしろ宗教というのは,理不尽な世の中を分かった気になりたいとか,何かを信じたいといった欲望に深く根ざしていている気がする.科学も同様の欲望に根ざしているし,科学や近代国家,資主義よりも宗教が先にあり,特に基督教がそれらの成立に深く関わっていることは周知の通りである. 日も明治維新の折に近代法を持ち込んだり近代軍隊をつくる課程で,基督教に於ける神の機能に代わるものとして天皇制を再定義している.創作もかなり含まれるにせよ『象徴の設計 (文春文庫)』なんかを読むとその辺が生々しく描かれていて面白い. いまでは葬式仏教という言葉さえ死語になりつつある仏教でさえ昔は僧兵で武

    宗教の存在理由と信仰の効用は分けて論ずべき - 雑種路線でいこう
    yuiseki
    yuiseki 2006/03/25
  • どうせチキンですが何か? - 雑種路線でいこう

    いや和英辞典で調べてみると総括ってsummaryとかroundupとか出てくるんだけど,サヨクな人々やブログ界のモヒカン達の求める「総括」って何て訳せばいいんだろう.オウム事件の後に高橋和己の『邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫)』『邪宗門〈下〉 (朝日文芸文庫)』とか読んで何となく納得したんだけど,納得したつもりになっただけで,あれはあれで思考実験としては面白いけれども,現実にはまた違った出来事が色々と起こっていたんだろうな.しかし自分も周りも納得できるような総括って何だろうか.再帰的に総括,総括とやりあって殺し合ってしまった連合赤軍事件とかもあったよね. 駒東を中退して河合塾コスモに通っていた頃,周りからはよほど危うくみえたのか,牧野剛ゼミに遊びにきていた鈴木邦男さんから『テロルの決算 (文春文庫)』とか大江健三郎の『セブンティーン』を勧められた.どこかからコピーしてきたらしい『政治少年死す

    どうせチキンですが何か? - 雑種路線でいこう
    yuiseki
    yuiseki 2006/03/23
  • 誠実な嘘つきであるために - 雑種路線でいこう

    id:tigress-kyotoの露悪的でナイーヴな思考回路には惹かれていて,つい絡みたくなってしまう. 嘘がすぐばれる人はいい人だけど、いい商売人じゃない。それと同時にいい男(女)じゃない。どんな人間でも例外無く事実に嘘をつくことも、感情に嘘をつくことも前提で。私は嘘をつくことと、誠実でいることは必ずしも対立するってわけじゃないと思う。 僕は嘘を付くのが苦手だ.「そこは嘘つくところだろ」と気づいてることもあるんだけど,いちど嘘をついてしまうと後々考えて話さないといけないので,つい早い段階からぶっちゃけで話してしまう.そもそも足りない上に深酒で日々減っているであろう脳細胞は,嘘の上塗りよりも生産的なことに使った方がいくばくかの成果を上げられそうな気もするし.目の前の女性がどういって欲しいかを考えるよりは「来夏にSONYが出すαマウントのデジ一眼は何で差別化すべきだろうか.画素数か感度か連写

    誠実な嘘つきであるために - 雑種路線でいこう
    yuiseki
    yuiseki 2006/03/09
  • Yahoo!×Vodafone新戦略を妄想してみる - 雑種路線でいこう

    まだ気が早いけど,SBによる買収後のVodafone新戦略を妄想してみる フルブラウザ標準とY!ボタン 当面Vodafoneブランドは残したとしても,Vodafone Liveは早晩Yahoo!何とかに改称され,全ての端末にフルブラウザが搭載され,紫色のY!ボタンがつく.VodafoneはMMLに始まってブラウザの仕様に方言が多いので,ここで一気にネット寄りの方向で整理しないとサービスによる差別化に時間がかかってしまう 課金の一元化・電子マネーへの対応 ヤフオクやY!BBと課金システムを統合し,Yahoo!の有料アカウントを一気に増やす.お財布ケータイなど電子マネーへの対応をYahoo!としてどうするかも課題 Yahoo!とのサービス連携 Yahoo!とのメールアカウントの統合,Yahoo!メッセンジャーのプレゼンスとの連携,アドレス帳とYahoo! 360との連携,Yahoo! Musi

    Yahoo!×Vodafone新戦略を妄想してみる - 雑種路線でいこう
    yuiseki
    yuiseki 2006/03/05
  • さまざまな憂鬱とわたし - 最初から悪意の黒幕なんかいない(かも知れない)という話

    昨日今日と相変わらず「きっこの日記」に振り回され気味なんだけど、この視点は大事。邪推を捨てて、ものすごく好意的に仮説を立ててみよう。木村建設も総研も最初は欠陥建築をつくるつもりなどなかった。優秀な構造設計事務所が、地震係数の低い地域で鉄骨70Kg以下でも耐震基準を満たしたホテルをつくった。彼らが東京に進出したとき、地震係数の違いも小間の多いホテルと開放的な間取りのマンションとの違いも分からずに「広島のホテルではできたんだから」とか何とかいって、同じ鉄骨量を別の構造建築士に押し付ける。 建築士のスキル不足か、間取りや地震係数の違いからかは分からないけど、どう計算しても基準に収まる設計ができない。けれども建設会社は経験から「できないはずはないんだから」といい、鉄骨の減らし方も具体的に提案してくる。建築士は最初こそ「できないものはできない」と突っぱねても説得できず、宥めすかし脅かされて、いわれて

    さまざまな憂鬱とわたし - 最初から悪意の黒幕なんかいない(かも知れない)という話
    yuiseki
    yuiseki 2005/12/20