今回はアニメーションにおける桜の表現に関して、少しお話をしたいと思います。 ([追記]コマ打ちに関して、訂正箇所があります。) まず、「アニメで桜」といえば、これを思い浮かべる人がおそらく多いのではないのかなと。 ・「秒速5センチメートル(2007/劇場)」 同スロー 新海誠の代表作。やはり桜といえば、コレですね。 この桜の花びらの散り方は、3コマ[訂正]2コマ打ちです。しかもキャラのタイミング(キャラも2コマ)と同調して流れていく。そのためシンクロ感があって、とても気持ちの良いシークエンスになっている。 また細かいことを言うと、画面右上の桜の花びらは影を考慮されたものになっています。奥側右にスーッと消えていく花びらは明度が下げられていて、少し暗めになっているんですね。細部のディテールへのこだわりがこの画で伺えます。 <1、死生観からの発展、別れ・迷いの表現> 桜の花びらというのは、死生観