イメージ主導で生まれるあたらしいオブジェクト ──ポスト・インターネット以降のイメージの流通から考える 水野勝仁(インターフェイス研究)/高尾俊介(メディア研究) 2018年02月15日号 インターネットの存在は、すでに私たちの生活に欠かすことのできない社会インフラであると言える。こうした状況に立脚した作品が美術館に現われ始めた。これらの作品は、イメージとオブジェクトの関係をどのように更新するのだろうか。今日のイメージの流通のあり方を通して、インターフェイス研究の水野勝仁氏とメディア研究の高尾俊介氏が考える。 そもそも「ポスト・インターネット」とは 高尾俊介──ポスト・インターネット以降の「イメージの流通」とありますが、そもそもこれから語ろうとする「ポスト・インターネット」という言葉は何を意味するのでしょうか? 水野勝仁──「ポスト・インターネット」とは「オンラインとオフラインの区別がもは