エリート銀行員が妻を殺害し、母親の手を借りて遺体を埋める──。昨年7月に発生した、あまりにもセンセーショナルな事件の判決が、6月12日に千葉地裁であり、被告の男(37歳)に懲役15年、殺人を手伝った母親(64歳)にも懲役7年の刑が言い渡された。 いったい、この家族には何があったのかと世間の耳目を引いたが、男が供述した犯行動機は、強迫性障害の妻が設けた“潔癖ルール”によるストレスだったという。 割り箸で電気をつける、ドアノブを触る際はポリ袋を使う、ビジネスバッグを触ってから食器棚に触れないなどの作法を強要されて男は精神をすり減らし、揚げ句の果てに100回以上も殴られていたというから、もし事実とすれば地獄のような毎日だったろう。 男性から女性への暴力などは言語道断だが、実は近年は女性から男性へのDVも増加傾向にあり、他人事ではない。警視庁の発表によれば、配偶者からDV被害を受けた男性による相談