紫色の花が人気の山鹿市菊鹿町相良の「アイラトビカズラ」。先月、誤って伐採されていたことが分かった。その背景には国の特別天然記念物に対する認識の甘さがあった。 山鹿市社会教育課の園田正尚課長は。 「国の天然記念物のアイラトビカズラを伐採し、深く反省している」 伐採され、すき間が目立つ繁殖棚の前で謝罪した山鹿市の職員。観光名所で何が起きたのか…。 樹齢およそ1000年と言われる山鹿市菊鹿町相良のアイラトビカズラの木。房状の紫色の花が連なって垂れ下がる独特の姿を楽しもうと毎年、県の内外から観光客が訪れていた。しかし先月21日、山鹿市が除草作業を委託した業者の作業員が誤って伐採。 山鹿市の担当者は「残念なことに直径1センチ以上のカズラも切られている。5センチを超えるカズラも合計4本ほど伐採されている」 アイラトビカズラの自生地は全長80メートル。今回、誤って伐採された長さは全体の7割以上、60メー