で、ロードショーでは、どうでしょう? 第130回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『アーマード/武装地帯』 警備会社に勤める6人組が、自分たちが輸送する4200万ドルを狂言強奪計画をもくろむが・・・。 計画実行のために入った廃工場を舞台に繰り広げられる駆け引きを描く、いわゆるクライムモノで、シチューエーション・スリラー。 シナリオコンペで勝ち抜いた新人ライター:ジェームズ・V・シンプソンの脚本は、恐ろしいほどシンプルで、追い込まれた人間の愚かさとそれでも守る一線を、さまざまなアイディアを盛り込み、丁寧に、しかし、熱血に描き出す。 監督は、ニムロッド・アーントル。 彼の前作『モーテル』も丁寧にシチュエーション・スリラーを成立させていて、好感を持ったので、鑑賞をしたのだ。 はっきり言って、前作今作どちらも地味だが、地味だからこそ、彼の真