で、ロードショーでは、どうでしょう? 第102回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『シャネル&ストラビンスキー』 これは、目に触れ、耳に香り、手に視せる映画。 ここ数年では、3作目のファッションのアイコン、ココ・シャネルの伝記映画だが、こちらは、彼女と、近代クラシック音楽の巨匠イゴール・ストラビンスキーとの関係を、大胆に虚実交えて描いている。 なにしろ、描かれるのは、『春の祭典』の初演の様子と、香水『シャネル№5』の誕生、二人の出会いと経済援助していたわずかな期間だけ。(後日談も少しあり) これが、恐ろしく美しいに映像の映像と音楽と演技によって語られ、まさに映画の映画らしき良さで映画を堪能させてくれる一本になっている。 なにしろ、字幕が邪魔に思えるほどで、少ないセリフでぞくぞくと、映像でぐいぐいと語る語る。 映画のほとんどをシャネル