で、ロードショーでは、どうでしょう? 第134回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『17歳の肖像』 1960年初頭のイギリスの田舎の街を舞台にした、女子高校生の成長譚。 『アバウト・ア・ボーイ』や『ハイ・フィデリティ』のニック・ホーンビーが自身の作品ではない原作の脚色を手掛けた作品。 その持ち味の、小粋な会話と、斜線ぎみな世界に寄り添う人々の視線が、リアルゆえにささやかな物語を華やかさをそえる粋なスパイスとなっている。 原作は44年生まれの女流ジャーナリスト、リン・リーバーによる自叙伝(小説ではないらしい) イギリスでは、いわゆる辛口で有名なお方で、やはり女子高生時代から舌は尖っている。 この映画は、女性監督で、と考えた製作チームが指名したのが、デンマーク出身のロネ・シェルフィグ。 まっすぐにそむけない視線で、普遍的な若さの高揚の気