重喜劇というジャンルがある。 シリアス・コメディと言ってもいい。 同様に、コメディではない、重い内容を娯楽として見せる重娯楽というジャンルがあると思うのだ。 娯楽はある意味感情を楽しませるということでもあると思うので、怒りや負の感情を楽しませるというか、シリアスな気分に浸るというかね。 『八日目』や『ミリオンダラー・ベイビー』とか。 今ヒット中の『告白』もそうじゃないのかしら。 まぁ、まだ見れてないのだけど。
【俺は好きなんだよ】第230回は、『地球は女で回ってる』(1997) 原題は『DECONSTRUCTING HARRY』。 『脱構築のハリー』という意味ですね。 『にわか脱構築』にもなるのかしら? スタッフ。 監督:ウディ・アレン 製作:ジーン・ドゥーマニアン 脚本:ウディ・アレン 撮影:カルロ・ディ・パルマ 出演。 ウディ・アレン エリザベス・シュー ジュディ・デイヴィス ビリー・クリスタル ヘイゼル・グッドマン デミ・ムーア スタンリー・トゥッチ ロビン・ウィリアムズ トビー・マグワイア マリエル・ヘミングウェイ エイミー・アーヴィング ボブ・バラバン カースティ・アレイ リチャード・ベンジャミン 物語。 NY。自分の私生活をネタにして数々のベストセラーをモノにしてきた小説家、ハリー・ブロックは、最近スランプに陥っていた。 ある日、既に別れた三番目の妻であるジェーンの妹で、肉体関係があ
映像の物語には、それぞれがもつ道徳観、生理的な許容度が影響する。 造詣や人物の言動、物語の運び、そまざまな要素に生理的な影響はある。 面白さには、そういうことが強く影響する。 それは、技術や金がかかっているだけでは、なかなか超えづらい。 スターというのは、そういう部分で有効に機能することもある。 お化け屋敷に一緒に入ってくれる人がいる。 頼れるガイドがいることは、安心感になる。 作家というのも、それを担う。 スカイ・ダイビングでのインストラクターと二人で飛ぶときのインストラクターのような役割だ。 テレビ局(が作る映画)の自主規制の方法論が、その生理的なものを回避させて、観客に映画を見ることに安心感を与えているというのもあるかもしれない。 そういう意味では、ハリウッドの作品や邦画は、底を越えてこないという安心感が売りでもあると思う。 『水戸黄門』タイプなんて言葉は、まさにそれを示す。 ベタや
【俺は好きなんだよ】第229回は、『正しく生きよう』(2007) 英語題は『GOING BY THE BOOK』。 日本映画のリメイクの韓国映画です。 スタッフ。 監督:ラ・ヒチャン 原作:都井邦彦「正しく生きよう」 脚本:チャン・ジン/イ・ギュボク オリジナル脚本:斉藤ひろし 撮影:キム・ジュニョン 音楽:ハン・ジェグオン 出演。 チョン・ジェヨン ソン・ビョンホ イ・ヨンウン チュ・ジンモ イ・ジェヨン シン・グ イム・ジウン 物語。 銀行強盗事件が多発するサンポ市の警察署に、新署長として赴任したイ・スンウは、銀行強盗の予行演習を決行。 その犯人役に抜擢されたのは、交通課巡査のチョン・ドマンだった。 どのような任務にも全力を尽くす真面目で実直な彼は、しかしその性格が災いし、あまりにも完璧に強盗役を演じてしまう。 それが、特殊部隊出動という事態にまで発展してしまし・・・。 本木雅弘主演作
草食系というが、欲望が薄いてことだよね。 草食動物は、交尾は頻繁にするし、食欲はかなり旺盛だ。 ということは、実は僧職系なんじゃないのか? 仏教の教えだと思うと、まさに欲望を捨てることなわけだし。 金でも、物でも、異性でもなく、自分が好きなことにのめりこむ姿。 相手と自分を比べず、自分の両手で納まる世界を知る。 精神的成長が目的になっている。 僧は肉も食わないし。 生臭坊主じゃなけりゃね。 そう、いわば、全日本人僧化。もしくは一億総僧化か、日本丸々坊主。 それって、いままでそうあるべき、と説われたことでもあるわけだ。 趣味に思いを馳せられるほど、平和になり、設備が整ったわけだから。 悠々自適に日々を暮らせるように、それを望んで、発展したのではないのだろうか? 資本主義が変わる時代なのかもしれない。 なんだろう、写本主義とでもいうか。 え、坊主こそ欲深いものだって? ああ、そうかもなぁ。 君
【俺は好きなんだよ】第228回は、『パッセンジャー57』(1992) 原題も『PASSENGER 57』。 『席番号57の乗客』ってことですね。 スタッフ。 監督:ケヴィン・フックス 製作:リー・リッチ/ダン・ポールソン/ディラン・セラーズ 共同製作:ロバート・J・アンダーソン 製作総指揮:ジョナサン・シャインバーグ 原案:スチュワート・ラフィル/ダン・ゴードン 脚本:デヴィッド・ローヘリー/ダン・ゴードン 撮影:マーク・アーウィン 音楽:スタンリー・クラーク 出演。 ウェズリー・スナイプス ブルース・ペイン トム・サイズモア アレックス・ダッチャー ブルース・グリーンウッド ロバート・フックス エリザベス・ハーレイ アーニー・ライヴリー 物語。 レインは、ここ一年間に起こった4回の航空機爆破事件の犯人。 頭が良く、人を引き付ける魅力と行動力を兼ね備えているが、感情や良心というものがなく、
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