概 要 ICデバイスメーカーS社の開発部に勤める木村は、ある日上司から新製品開発のために産学連携プロジェクトを立ち上げるように命ぜられる。S社にとって最大のライバルであるI社が某大学との共同研究により画期的な新商品を開発したという噂が聞こえてきたためだ。 大学との連携による共同研究などまったく経験のなかった木村は、何から手をつけていいものか見当もつかない。木村は悩むが、ともかく何か始めなければならない。その一方でI社が今後も新製品を次々と発表していくことになれば、S社の競争力、マーケットシェアは低迷し、その存亡さえもが危ぶまれる。 木村は行動を開始した。さまざまな人の助言を受けながら、木村は次第に産学連携プロジェクトの運営に使命感を持っていく……