パソコンや多機能携帯電話、スマートフォンの発達によって使う機会が減ったツールのひとつに、「辞典」の存在があるように思う。 小中学校くらいまでは紙の辞書、高校では電子辞書を常に手元に置いて、わからない言葉や漢字があればすぐに調べていたが、今やそんなことをする機会もめっきり減ってしまった。 紙を捲ったり、電子辞書の小さなボタンを押したりするくらいならPCやスマホに向かった方が早いし、多機能な割にコンパクトで場所も取らない。結果、我が家に昔ながらの「辞典」は居場所がなくなってしまった。 一方、そんななか最近増えているのが、テーマ性があり、特定の分野に焦点を当てている、ちょっとコンパクトな「辞典」だ。 「コンセプト辞典」とでも呼べるだろうか。「◯◯で使いたい言葉」といったある場面を想定した単語集だったり、あるいは「季節」「花」「色」などの意味を掲載しつつ解説している読み物だったり。一般的な辞典とは