論文作成ガイドブック はじめに 大学でもっとも重要なのは論文・レポート(以下、論文)を作成するということである。 論文をきちんと書く能力を身につけずに社会に出ることは、大学卒の肩書きはあってもそ の能力に欠けているということを示すものに他ならない。というのも、論文を執筆すると 言う作業は、自らの思考を論理的に構築し、それを他者(読者)に伝達する「プレゼンテー ション能力」 「コミュニケーション能力」そのものであり、多少、口先がうまいという程度 ではなく、きちんとしたリサーチと分析・理解を踏まえた、論理的な思考の構築の過程を 表現することが求められるからである。 とはいえ、論文の書き方をきちんと学ぶ機会は必ずしも充分に与えられているわけでは なく、初めて自らリサーチし、論文を作成するという人も多いであろう。これまでのゼミ での指導を通じて得られた教訓や体験を踏まえ、学生が陥りやすいわな ..
(図書館学系の話題でもあるからちょっと悩んだけれど、文献読解全般に関する内容だからこちらへ) 既に日々論文をバリバリ読んでいるひとには今更な記事だろうけれど、分野ごとの違いもあって興味深かったのでざっくり記録する。 論文を大量に読む際に、頭から几帳面に読んでいると時間がどれほどあっても足りないし、後から「こんなことが書いてあった論文なんだったっけ?」という問題も発生してしまう。 研究者の皆様はMendeley などの文献管理ツールをを用いていることが多いかとは思うが、それでも論文の読み方そのものに工夫をすればインプット/アウトプットの効率が圧倒的によくなるので、やってみるにこしたことはない。 その工夫とは何かというと、論文を読むときに「特定の問いに集中して読む」というものだ。学術論文は分野ごとの違いはあれ、必ず特定の流れに従って構成されている。そこで要点のみに注目して読み、他の事項を捨てる
中原淳(東京大学・准教授)のブログです。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 先行研究を効率的に調べる方法として、「レビュー論文」や「メタ分析論文」を読むというものがあります。 レビュー論文とは、ワンセンテンスで述べるのならば「過去の先行研究を、ある軸をもうけることで、整理整頓した論文」。 メタ分析論文とは「メタアナリシスという手法を使って、過去の先行研究の分析を統合して、知見を統合する論文」のことをいいます。 要するに、前者も後者も 「まとめ論文」 とお考え頂ければ結構です。 ま、「アカデミックなNAVERまとめ」ですな。 先行研究の概観をつかむために、レビュー論文やメタ分析論文を読むことは、研究者の方々にとっては、アタリマエのことです。が、このことについて、先日、ある社会人大学院生の方からご質問を受けましたので、
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