河村たかし・名古屋市長が東京五輪ソフトボール選手の金メダルをかじった問題を受け、6日午前に予定されていた名古屋市と株式会社名古屋グランパスエイト(本社・名古屋市)との包括協定の締結式が中止となった。苦情が収まらない状況をふまえ、市と同社が協議して決めたという。 サッカーJ1・名古屋グランパスを運営する同社の筆頭株主トヨタ自動車は、ソフトボール選手の所属先でもあり、「不適切かつあるまじき行為。アスリートへの敬意や賞賛、また感染予防への配慮が感じられず、大変残念。河村市長には責任あるリーダーとしての行動を切に願います」などとする抗議文を公表していた。市は、副市長が市長名の謝罪文をトヨタ本社に持参したものの、窓口に預けるにとどまっている。 包括協定はグランパスの選手が子どもと触れあったり、市交通局の100周年事業に協力したりする内容で、締結式には河村市長とグランパスの小西工己社長が出席する予定だ