日本のコンテンツクリエイティブ産業について述べる前に、本稿で扱うコンテンツクリエイティブ産業について定義したい。本稿では、地上波放送などの放送番組コンテンツ、アニメや映画コンテンツ、インターネット回線などを通して配信される動画コンテンツ、音楽コンテンツをコンテンツクリエイティブ産業として定義する。厳密に定義するつもりではないが、各種書籍や新聞、インターネット上のブログなどのテキストコンテンツ、また、ゲームや玩具などについては、本稿では対象とはしない。 日本のコンテンツクリエイティブ産業は現在、苦境に立たされている。過去5年間の日本のコンテンツクリエイティブ産業市場は、2004年から2009年の間に、規模にして約2000億円の縮小、年平均成長率は1.03%減となっている。特にビデオソフト市場および劇映画市場の縮小が著しく、2004年から2008年の成長率はそれぞれ、1.97%減、1.54%減
「商品名や社名ではなく“ハイボール”という飲み方を提案する宣伝戦略と、飲食店を軸としたクロスメディア戦略がヒットした」。2010年7月13日、「NETMarketing Forum 2010」(日経BP社主催)に登壇したサントリー酒類 宣伝部の三好健二部長(写真1)は、「角ハイボール」の成功のポイントをこう振り返った。 同社は、2008年秋から「サントリー角瓶(ウィスキー)」を炭酸水で割った「角ハイボール」に大規模な広告投資を行った。この投資が奏功し、現在、ハイボールは大ブームと言えるほどの人気を博している。2009年7月は約350万人だったハイボール実飲経験者は、2010年5月には約1000万人まで増加。三好氏は、「飲食店を“体験メディア”として位置付け、すべての活動の軸に設定したこと」が成功のキーポイントだと語る。 「お店を情報発信源として、話題、口コミを自発的に拡大させる」(三好氏)
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