「とりあえず、東京にさえいれば何かになれる気がした」 そんな夢物語のようなフレーズはひどく一般的で、それだけ東京がもつ魅力は大きいのだと思う。 かくいう私も、東京に憧れていたうちのひとり。 目まぐるしい日常に置いてけぼりをくらっているような気こそしつつも「とりあえず東京でもがく日々」を当たり前のように受けいれていました。 もちろん、その日常だって楽しいし望んで選んだもの。 けれど、どこか余裕がなくなり乱雑になっている自分も確かにいて。 そんな荒みがちだったわたしに、当時お付きあいしていた彼が誘ってくれたのが「江ノ島」でした。 東京都から電車で1時間。 電車から下りた瞬間、初めてきたくせに「ああ、なんだか懐かしいな」と思ったのを覚えています。 何もかもが揃うし、魅力的な東京。 そんな東京でがんばる人にこそ「もとの自分も思いだせるような居場所」だって必要なはず。 その選択肢に江ノ島はいかがでし
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