発達障害者の聴覚過敏の実例を紹介し、宇樹がとっている対処方法について解説する。可聴域(聞こえる範囲)の調べ方や、聴覚過敏の疑似体験動画、おすすめの耳栓、コミュニケーション上のTipsなどの情報も。 聴覚過敏を指摘されたことから発達障害の自覚へ 発達障害を自覚したのは30ぐらいのときだった。 (自覚前夜までのストーリーについては別記事に書こうと思う) あまりに不定愁訴が多かったので、西洋医学的なエビデンスにもとづいて治療をしてくれるという進歩的な鍼灸治療院に通い始めたのだった。そこの最初の問診で、先生が突然変わったことを言う。 「宇樹さんもしかして耳が聞こえすぎなんじゃない?」 小さな頃から自分の耳が聞こえすぎだという自覚はあったので、そうだと思うけどどうしてなのかと訊いてみると、こんなことを言う。 「普通の人だと聞こえないはずのエアコンのモーター音に反応して声が大きくなったり小さくなったり