2018年3月29日のブックマーク (1件)

  • 大気中の塵による雲の消長が、現実どおりにシミュレーションできた

    雲は、やっかいだ。朝の天気予報で今日は晴れると聞いて薄着で出かけても、雲がちょっと出ただけで、思いのほか寒くて困ってしまう。雲は日差しを遮るので、背中がポカポカしない。地面も温まらないので、気温が上がらない。 図 佐藤さんらの気候シミュレーションで得られた雲の増減(中)。エーロゾルの増加で雲が増える部分は赤っぽい色、減る部分は青っぽい色で示している。人工衛星による観測結果(左)と、よく合っている。従来型のシミュレーション結果(右)ではほぼ全域で雲が増加しており、今回のシミュレーションとはかなり結果が違う。(佐藤さんら研究グループ提供) 気象学や気候学の研究者にとっても、雲はやはりやっかいだ。雲は、空気が上昇して冷え、含まれている水蒸気が水や氷の小さな粒になったものだ。水蒸気が水や氷になるときには熱を放出するので、雲の増減はその場の気象を大きく左右する。だが、上昇する空気のスケールは小さい。

    大気中の塵による雲の消長が、現実どおりにシミュレーションできた