今回はJava SE 7で導入される機能について紹介していきます。 筆者が思うに、Java SE 7で最も議論を起こすであろう機能はクロージャです。クロージャの導入には紆余曲折がありましたが(詳しくは本記事の後半で述べます)、とうとう2009年11月に正式に導入されることが決まりました。 そこで、本連載ではいち早くクロージャについて取りあげることにします。 とは言うものの、現在提案されている仕様はまだたたき台レベルです。このため、今後仕様が大幅に変化する可能性があります。その点をご了承ください。 関数型とクロージャ クロージャの仕様を紹介する前に、クロージャがどういうものかということを説明しましょう。 ここでは例として、ボタンをクリックしたときのイベント処理を考えてみます。 Swingではイベントの処理をリスナを用いて行います。例えば、以下のようなコードになります。 JButton but