はじめに Linux にはブロックするシステムコールとノンブロックなシステムコールがあります。さて、システムコールが「ブロックする」とはどういうことでしょうか。よく、ブロックするシステムコールとは「処理が完了するまでプロセスの動作が中断され待たされること」という説明を見ますが、より詳細に、どういう処理の場合に待たされるのか、整理してみましょう。 「ブロックする」とは Linux において、システムコールがブロックするとは、「プロセスが、システムコール呼び出しの延長で待状態(TASK_INTERRUPTIBLE or TASK_UNINTERRUPTIBLE) に遷移し、CPU時間を消費せずにあるイベントが完了するのを待つようになる」、ことを指します。ブロックするシステムコールのうち代表的なものと、完了待ち対象イベントをまとめると、以下のようになります。 システムコール待ち対象イベント re