僕は工学系の大学を卒業して今の会社に入り、以来ずっと製造系のエンジニアをやっています。若いころに1回部署が変わっているので、今やっている技術は20年くらい。まあ、ベテランと言えばベテラン。老害と言われかねない年頃です。 そんな僕がその20年間、世界の技術関連で起きた様々なイベントを見てきて感じたのは、日本って「未熟な技術」しか世界に勝てないんだなってことです。 「未熟な技術」ってどういうことかって言うと、まだ世に出たてで、技術的に十分に成熟していない段階ってこと。 半導体も液晶パネルも太陽光発電も、最初は日本が独走していたけど、成熟し始めたらあっという間に他国に抜かれてしまった、というアレです。 半導体は日米半導体協定がきっかけだって言われているけど、液晶パネルや太陽光発電は政治的な関与はあまりなかったはずです。自動車だって政治の道具にされたけどまだ強いわけで、半導体の弱体が政治関与だけと