15年以上前、私はある小売業に務めていました。 だだっ広い売場に、家電や日用品、衣料品、玩具など、様々な商品を扱っている大型店舗を中心とした会社でした。 当時、勤務していたのは、社員15人と、パートさんやアルバイト学生が合わせて50人ほど勤務していました。 地域でも結構繁盛しているお店で、現在の「働き方改革」という言葉すらない時代のことです。 サービス残業、休日出勤は、当たり前となっていました。 大学を出て、その会社に入社した私は、20歳代でいくつかの店舗の転勤を経験し、30歳になる頃には、「副店長」という。いわゆる「管理職」に就任しました。 同期入社の中でも、昇進は早い方だったと思います。 若くても管理職になると、売り場の担当社員と違い、様々なトラブルや事件への対応を担うこともありました。 今回は、私が小売業に勤めていた頃に起こった「ある事件」と、今でも忘れられない思い出について、ご紹介