世の中で普通に使われている薬が、突然回収や販売中止されることがあります。 先日、回収(自主回収)の対象になったのは、武田薬品工業の「ダーゼン」。痰をだしやすくしたり、手術や傷の跡の炎症による腫れを抑えたりするための飲み薬です。1968年に発売されて以来、40年以上用いられている古い薬です。同一成分を持つジェネリック品も、多数使用されています。今回の回収では、ダーゼンのジェネリック品も同時に回収となるようです。 武田薬品のプレスリリース 消炎酵素製剤「ダーゼン®」の自主回収について 薬が回収される原因としては「製造過程で重大なミス・欠陥があった時」や「予測できない重篤な副作用が生じた時」など、安全性にまつわるものが多いのですが、ダーゼンの場合は「薬の有効性に疑問符がついた」というのが原因です。 医薬品というのは、臨床試験を行い有効性の検証を行い安全性の把握してから世の中に送り出されます。ただ