播磨の夏の風物詩「姫路ゆかたまつり」について、主催者の同まつり振興協議会が12日、会期を5年ぶりに3日間に戻すことを決めた。若者の騒乱が収まり、平穏を取り戻したためという。会期は6月22〜24日。 まつりは姫路城下を浴衣姿の人がそぞろ歩く風流な催しだが、約15年前から若者の騒乱が問題となった。「徒歩暴走族」と呼ばれる特攻服姿の集団が騒ぎ、2000年には28人が逮捕された。混乱を避けるため、06年から3日間の日程が2日間に短縮されていた。 姫路市は騒ぎをあおる行為を条例で禁止し、08年6月には徒歩暴走族を取り締まる改正条例を施行。昨年のまつりでは、県警が確認した徒歩暴走族は1人、騒乱に絡む逮捕者も1人だった。 協議会長を務める米田徳夫・ヤマトヤシキ社長は「関係者の努力で、静かなまつりが取り戻せた。感謝したい」と話した。(山岸洋介) (2010/02/13 07:00)