広告大手の電通は29日、元総務事務次官の桜井俊氏(63)を1月1日付で執行役員に起用すると発表した。長時間労働問題で課題となった法令順守の徹底など内部統制機能の強化を担当するという。 桜井氏は、人気アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父。2016年6月に総務省トップの事務次官を退官し、同年9月から三井住友信託銀行の顧問を務めている。
広告大手の電通は29日、元総務事務次官の桜井俊氏(63)を1月1日付で執行役員に起用すると発表した。長時間労働問題で課題となった法令順守の徹底など内部統制機能の強化を担当するという。 桜井氏は、人気アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父。2016年6月に総務省トップの事務次官を退官し、同年9月から三井住友信託銀行の顧問を務めている。
電通の新入社員が自殺して、超過勤務による労災が認定されたという出来事が、メディアで連日取り上げられている。若くして人生を諦めてしまった女性社員の無念と、ご家族の心痛と、友人や同僚たちの動揺を思うと、僕の心も穏やかではいられない。 僕は二〇〇一年に電通に入社し、十五年目で退職するまで関西支社に勤めていた。だから、去年の新入社員だった彼女とは勤務地も違えば、ほとんど入れ違いになっているため直接の知己ではない。だから、彼女の個人的なことに関しては何も知らないので、語るべきを持たない。 しかし、電通という会社、広告業界という特殊な世界については、少し知っていることがある。 この件に関して、加えてこの春に話題になっていた五輪招致にまつわる贈賄疑惑、続くインターネットの空広告の不祥事についても、電通を擁護する気はない。 但し、まず明確にしておきたいのは、電通はメディアの支配者でも、日本国の影の主権者で
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