日本フットボールリーグ(JFL)の栃木SCは三十日、県グリーンスタジアムで今季最終戦を行い、FC刈谷と1−1で引き分けた。柱谷幸一監督の辞任問題で揺れたが、最終成績は勝ち点63で2位。一日のJリーグ臨時理事会で審査されるJ2昇格の吉報を待つばかりとなった。 今季最多の1万3821人が来場し、ホーム年間観客数でJFL新記録(8万5816人)を達成。観客席からは監督辞任を惜しみ「幸一栃木」コールが鳴りやまなかった。試合後、柱谷監督は「苦しい時期も支えてくれ感謝したい。またいつか栃木に戻ってきたい」とあいさつした。 契約満了を言い渡されたFW上野優作、MF小林成光両選手も引退を表明。「昇格請負人」と呼ばれた地元出身の上野選手は、監督辞任問題などで揺れるサポーターに「チームが上にいくためにはこういう状態は必ずある。声援があるから選手は前に進めるので応援して」と呼び掛けた。