19冊にのぼる大学ノートに綴られた日本代表4年間の記録。 そこには今まで明かされることのなかったザッケローニ監督の 真意や選手との対話が克明に記されていた。貴重な資料の中から ブラジルW杯に挑んだ約1カ月半にわたる激闘の日々を公開する。 本日発売のNumber860号「新監督に贈る日本サッカー再生計画。」より、 ザックジャパン4年間の戦いの全貌を明らかにする、 矢野大輔通訳がしたためた日記を特別に一部公開します! 「大輔、まだイタリアにいるのか? 日本に戻る準備はできたか? たくさんの仕事が待っているぞ」 4年前の2010年9月6日。一本の電話が、僕の人生を一変させることになった。 デル・ピエロに憧れて、いつかセリエAの選手に、そして日本代表としてW杯に出場するという夢を抱いてイタリアに留学したのが15歳の時。言葉や文化の壁にぶち当たりながらもトリノでサッカー漬けの日々を送り、どういうわけ