近頃はマナーの評判が低い。 理由はなんとなくわかる。印鑑は傾けて押せだの、とっくりの注ぎ口は逆さにしろだの、了解という言葉は使うべきではないだの、マナーの皮を被った紛い物が横行しているからだろう。たしかに嫌気がさす。 こうしたものは「創作マナー」と揶揄され、それを教えるマナー講師は「失礼クリエイター」と呼ばれている。ありもしない「礼」をでっちあげ、これまでふつうに行われてきたことを「失礼」と貶めるからだ。 しかし批判されているのは創作マナーだけでもない。時代の移ろいにあわせて、従来はよしとされてきたマナーにも、再考の眼差しが向けられている。 例えば、社外の人の前では、社内の人を呼び捨てにすること。最近はこの呼び捨てに違和感を持つ人が増えている。会社のウチ・ソトの観念が弱まったからだろうか。リブセンス社内でも違和感を持つ人は少なくない。 エスカレーターの片側を空ける慣習も、反対が増えてきた。
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