北京市環境保護モニタリングセンターは23日、大気汚染原因の一つである直径2・5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が、同日午前1時に大気1立方メートル当たり1593マイクログラムになったとのデータを公表した。22日夕の80倍近い量で、中国メディアは23日の春節(旧正月)を祝う花火が原因と報じている。 中国では花火や爆竹で春節を祝う習慣があり、今年は旧暦の大みそかに当たる22日夜から23日未明にかけ、北京市内でも多数の花火が打ち上げられた。23日朝には同40マイクログラムまで低下している。 中国紙、京華時報によると、PM2・5の濃度が同200マイクログラムを超えれば「重度の汚染」に相当することから、花火や爆竹を控えるよう呼び掛ける動きも出ている。(共同)